支援団体support

ママ食堂 みつばちの家

ママ食堂 みつばちの家

食事の支援を通してひとり親世帯をサポート

親子でゆっくりと会話を楽しみ、コミュニケーションをとりながら食事を楽しむ。そういう当たり前のことがなかなかできないひとり親世帯がたくさんあり、寂しい思いをしている子供たちがいるという事実を目の当たりにし、普段頑張っているお母さんの役に立てるようなことはできないか…。
子供たちを笑顔にすることはできないか…。

お母さんと子どもたちが一緒に楽しい食事の時間を過ごせるように、何かお手伝いができたらいいな。

そんな思いから、2021年3月からママ食堂みつばちの家を始めました。

今は週に一回、平均54世帯(約200食)のひとり親世帯にお弁当を配っており、食支援だけではなく、生活面でのサポート要請があれば公的機関に繋げたり、信頼関係を構築しながらお母さん達の心のサポートとしてカウンセリングをしたり、幅広い支援ができるようになってきています。

今後は、子供たちへの学習支援やお母さんたちに対するいろいろな支援もできるように展開していきたいと考えています。

    支援活動のきっかけ、なぜ支援をしようと思ったか

    元々、ホームレスと母子家庭の支援を20年近く行っておりましたが、ここ数年はホームレスに対して行政のサポートが充実してきている背景もあったので、次のステップとして県内で大きな問題として取り上げられている「ひとり親世帯、子どもの貧困」についてのサポートをしていくように方向転換をしました。
    お腹の空いている子供にご飯を食べさせる、学習支援をするという事も大切ですが、貧困の根本的な問題として家庭での生活状況を改善していかないと何も変わらないという点で危機感を感じ、子どもだけではなく親に対するサポートを充実させていくべきだと考えました。
    そこで、まずは仕事を終えたお母さんが慌てて食事を作り、慌ただしく子どもと食事の時間を過ごすのではなく、私たちの提供する食事を食べながらゆっくり子供と向き合う時間を作ってほしいという気持ちで、子どもの居場所活動を始めました。
    子供だけではなく、お母さんのサポートをしていくという意味も含め、あえて「ママ食堂 みつばちの家」という名前にして活動を展開しています。

    目指していること・夢・目標

    近所の親戚の家に遊びに来るような感覚で、「こんにちは、遊びに来ました」「お腹空いた、今日のごはんは何?」という気軽な気持ちで来てもらえるような居場所つくりをしていきたいです。
    そして、お母さんもちょっと時間のある時に、「ちょっと遊びに来ました」と言いながらひと休みに来てもらえるような居場所にしていきたいです。

    ここに行ったら、ちょっと話をしながら気持ちがリセットできる場所。
    ここにいったら、「よし、また頑張ろう」って思える元気になる場所。
    ここに行ったら、気持ちがちょっと優しくなれる場所。

    子供たちにとっても、お母さんたちにとっても、そんな風に感じてもらえるような居場所になっていきたいと思っています。

    課題だと感じていること、みんなに気づいて欲しいこと

    経済的な余裕がなく、果物やお菓子など嗜好品などがなかなか買う事ができないので、子どもに我慢させてしまうことが多いので、長期のお休み(夏休みや冬休み)、クリスマスなどのイベントの時期にプレゼントとして渡してあげたい。

    中高生になると、制服をそろえたり、部活や参考書の購入など必需品の金銭的負担が大きく、お友達と学校帰りに遊びに行ったりすることもあまりできないという子どもも多いので、リサイクルのシステムをもっと確立できたらいいと思う。

    経済的な負担を考慮して大学進学をあきらめたり、躊躇してしまって一歩踏み出せない子供も多く、将来に対する夢や希望を持つことのできない子供も多いので、行政や企業からの返却不要の助成金やサポートを充実するように社会が変わっていってほしい。

    女子の消耗品として生理用品の購入は毎月不可欠だが、金銭的な負担が大きく、十分な手当てを受けることのできない子供も多いので、何らかのサポートや補助があると助かる。

    母親だけだと、キャンプに行ったりアウトドアを楽しむ機会があまりなく、外遊びの経験値が低い子供が多いので、行政や企業でキャンプやマリンスポーツの無料イベントを企画して、多くの子供たちが気軽に参加できるようにしてほしい。

    地図