浦崎直己

「支援が必要な人に情報が届いていない」。

これは、支援者共通の大きな課題の一つになっている。支援を受けるには「申し込み」が必要場合も多く、何より「支援があること」を知らない人も多い。また、支援者側も、高齢者や子どもなど自身が関わる分野の支援は詳しいが、他分野の細かな情報や、地域で頑張っているボランティア団体の支援など、全ては把握できておらず、支援者の経験(引き出し)によって左右される場合もある。
このような状況の中で、誰もがアクセスしやすく、情報が網羅されたポータルサイトが完成すれば、困難を抱えている人やその家族、友人、支援者における「知らなかった」という課題はクリアできる。情報集積と利用が広がれば、沖縄に不可欠なインフラに成長する可能性も大きいと期待している。

 

浦崎直己(社会福祉士、準認定ファンドレイザー、那覇市社会福祉協議会主査)